こんにちは。四柱推命鑑定師の雄高(ゆうこう)です。今回は支合について解説していきます。
支合とは、干合と同じく地支同士の結びつきが強い組み合わせを言います。
支合の種類
- 子と丑
- 寅と亥
- 卯と戌
- 辰と酉
- 巳と申
- 午と未
以上が支合の組み合わせになります。
支合を図にした場合、下記の図のような配置になり地球の地軸で自転しているような配置になります。
支合の意味
支合には地支同士が『くっつく』といった意味があり『結びつきの強い関係』『くっついて何かを得る』という意味があります。
ネガティブな意味では『くっついた地支の作用を弱める』という読み方もあります。支合は命式によって読み方変わり、吉凶も変わるのでその複雑さゆえに一概に意味を語れないのです。
命式内で支合しているパターンをいくつか記載します。
支合する命式のパターン①
例えば、上記のような命式は日支と月支が支合の関係です。巳(火)と申(金)が支合しています。
申の蔵干の中には壬(正財)が入っています。
巳(印綬)と申(正財)が結びつきが強くてくっついている関係です。この命式が男性の場合、印綬の人間関係では『母親』を表します。正財は『女性』を表します。結婚後は母親と妻の関係が良い(嫁姑関係が良好)とみることができます。
また、印綬には仕事先や会社という意味もあり仕事先(印綬)に就きながらお金(正財)を稼ぐという風にも読み解くことができます。
月支の申の上に乗っている天干庚(傷官)には技術を活かした仕事や資格を取得するなどの意味があります。つまり、この命式は組織に所属しながら技術が必要な専門職に就くような命式です。
上の命式の場合はエンジニア、美容師、理容師、トリマー、弁護士、税理士など資格を取得しないとその仕事に就けないような仕事がオススメです。
支合する命式のパターン②
下記の命式はどうでしょうか?
日支ではなく、月支と年支が支合しているパターンです。
日干の甲からすると丑は正財、子は印綬という通変星が出てきます。丑(正財)と子(印綬)がくっつくということなのでこちらの命式も結婚後は嫁姑関係がいいとみることができます。(ただし、パターン①とは違い日支夫妻宮との支合ではなく月支と年支の支合なのでパターン①よりは可能性は低いです)
パターン①と違うのは日支との支合ではないということです。日支は『自分が何かを得る』ポジションですが正財と印綬が支合していますがその恩恵は本人を表わす日柱には行かずに月柱と年柱に行きます。
正財には安定収入や妻という意味があり、印綬には会社や勤め先、母親という意味があります。
つまり、本人が稼いだお金は両親(印綬なので主に母親)や本人が所属している会社や妻にお金がいくということになります。
お金を表わす正財を持っている命式ですが、日支との支合ではないのでパターン①の命式よりは本人にお金が入る額が減るというような意味になります。
以上のように、支合があっても支合の並び方や命式によって収入に差がつくケースがあります。
支合の年・大運
支合の年・大運では結婚や移動、転職、仕事上での変化などの人生のきっかけになるようなケースがあります。
特に、日支が正財(男性の場合)や正官(女性の場合)と支合するタイミングでは結婚の応期になるケースが多いです。
日支と支合するタイミングで全ての命式が結婚、、、というわけではありませんが結婚の確率は高くなります。
結婚の時期の見方は講座内で詳しくレクチャーしています。
命式によっては支合が来ることによって凶作用になる場合もあります。
支合には『くっつく』という意味の他に『くっついて作用を弱める』という働きもあります。
例えば、命式中で日干の通根が一つだけあり、その通根が建禄の場合、建禄の根が支合によって弱められてしまうと運勢が低下してしまうケースもあります。
建禄は活発な十二運ですが、建禄が支合によって弱められると活発さがなくなり仕事運の低下にもつながることがあるので注意が必要です。
支合の相性
支合の相性は自分の日支と相手の日支を見て判断します。支合の関係同士は『肉体的な結びつき』を表します。
つまり、体の相性が良いということです。五行で隣り合っている支合は特に相性が良い傾向があります。
- 寅(木)と亥(水)
- 辰(土)と酉(金)
- 午(火)と未(土)
相手との価値観や金銭感覚の相性は支合では見ることができません。相手との相性を総合的に判断するには命式全体を見て判断する必要があります。
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