飛刃の女性の生き方と各柱や複数入っている場合の読み方とは？

四柱推命には羊刃（ようじん）という、あまりにもエネルギーが強すぎて凶星扱いされる星があります。その羊刃とペアになり、さらに予測不能な動きをするのが飛刃（ひじん）という星です。

羊刃が重厚な刀だとすれば、飛刃は投げナイフのようなものです。いつ飛んでくるか分からない危うさと、一瞬で物事を決めるスピード感を持っています。

この星を持つ女性は、古風な良妻賢母の枠には収まりきらない、情熱的で刺激的な人生を送る傾向があります。今回は、飛刃を持つ女性の特徴的な生き方と、命式のどこにあるかによる意味の違い、そして複数ある場合の解釈について解説します。

飛刃とは？女性の性格と生き方
各柱にある場合の意味
飛刃が複数ある場合の読み方
1. 生粋のギャンブラー気質
2. 羊刃との併用（羊刃と飛刃の両方がある）
飛刃の女性が幸せになるためのポイント

飛刃とは？女性の性格と生き方

飛刃は、羊刃の十二支と冲（ちゅう）する、つまり衝突する関係にある十二支から導き出されます。本質的な意味は、熱しやすく冷めやすい、突発的な行動、そしてギャンブル性です。

この星を持つ女性には、共通して以下のような特徴が見られます。

1. 感情のジェットコースター

非常に情熱的で、好きになったら一直線に突き進みます。しかし、その熱が冷めるのも一瞬です。昨日まで夢中だった趣味や恋人に、今日突然興味を失うような極端な面があります。この気まぐれさが、小悪魔的な魅力として異性を惹きつけることもあります。

2. 平凡な幸せでは満足できない

安定した専業主婦や、変化のない事務職では、飛刃のエネルギーは腐ってしまいます。常に刺激を求めているため、変化の激しい業界で働いたり、自ら起業したりと、アグレッシブな生き方を好みます。リスクを恐れずに飛び込む度胸は、男性顔負けです。

3. 鋭い直感と毒舌

頭の回転が速く、本質を見抜く力があります。そのため、相手の痛いところを突くような鋭い発言（毒舌）をしてしまい、人間関係でトラブルになることがあります。悪気はないのですが、言葉がナイフのように飛んでしまうのです。

各柱にある場合の意味

飛刃が年・月・日・時のどの柱にあるかによって、その投げナイフがどこに向かって飛ぶかが変わります。

年柱に飛刃がある場合

年柱は、親、祖先、幼少期を表します。

反抗的な少女時代親や先生の言うことを聞かない、扱いにくい子供だった可能性があります。親との縁が薄いか、あるいは親に対して反発心を持ちやすく、早いうちに実家を飛び出して独立する傾向があります。実家から離れることで、自身の運勢が安定し始めます。

月柱に飛刃がある場合

月柱は、仕事、社会運、性格を表します。

転職を繰り返すキャリア仕事において、嫌なことがあると後先考えずに辞表を叩きつけるような衝動性があります。飽きっぽいため、一つの仕事を長く続けるのが苦手ですが、短期集中型のプロジェクトや、勝負勘が必要な仕事（投資家、バイヤーなど）では天才的な能力を発揮します。組織のルールに縛られないフリーランスの方が向いている場合が多いです。

日柱に飛刃がある場合

日柱は、自分自身、配偶者、健康を表します。

波乱含みの結婚生活最も影響力が強い場所です。配偶者に対してカッとなりやすく、激しい喧嘩を繰り返す可能性があります。また、パートナーも一癖ある人物を選びがちです。健康面では、婦人科系のトラブルや、突発的なケガ（料理中の切り傷や交通事故など）に注意が必要です。

時柱に飛刃がある場合

時柱は、晩年、子供、部下を表します。

子育ての悩みと晩年のケガ子供が言うことを聞かずに手を焼くか、あるいは子供が早くに独立して家を出ていく可能性があります。晩年になっても落ち着きがなく、活動的ですが、転倒や事故による骨折などのトラブルには十分な注意が必要です。

飛刃が複数ある場合の読み方

命式の中に飛刃が2つ以上ある場合、その性質はさらに極端になります。

生粋のギャンブラー気質

人生そのものをギャンブルのように捉える傾向が強まります。地道な努力よりも一発逆転を狙い、投資や投機にのめり込む危険性があります。勝つときは大きく勝ちますが、負けるときは全財産を失うような極端な運勢です。

羊刃との併用（羊刃と飛刃の両方がある）

飛刃だけでなく、親分である羊刃も一緒に持っている場合、そのエネルギーは最強クラスになります。刀と投げナイフの両方を持っている状態なので、非常に攻撃的でカリスマ性のある人物になります。外科医のような、刃物を扱って人を救う仕事や、厳しい競争社会のトップに立つ器となりますが、私生活では平穏とは無縁になりがちです。