亡神が各柱にある意味と大運・年運で巡る意味を解説します! | 四柱推命を勉強するためのサイト | 四柱推命ラボ

亡神が各柱にある意味と大運・年運で巡る意味を解説します!

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四柱推命の命式の中に、亡神(ぼうしん)という星が出ていることがあります。

字面からして、滅びる、亡くなるといったネガティブなイメージを抱く方が多いでしょう。実際、この星は神殺(しんさつ)と呼ばれる特殊星の中でも、劫殺(ごうさつ)とペアで語られることが多い代表的な凶星の一つです。

劫殺が外部から奪われる(強盗や事故)災いを意味するのに対し、亡神は内部からの崩壊(病気、悩み、裏切り)を意味するとされています。

しかし、ただ怖いだけの星ではありません。この星は謀略の星とも呼ばれ、使い方によっては優れた知略や戦略家としての才能を発揮することもあります。 今回は、亡神が命式のどこにあるかによる意味の違いと、運気で巡ってきた時の過ごし方について解説します。

亡神といった神殺は現在の四柱推命では凶作用は軽いものとされていますので参考程度にこの記事を読んでください。運勢は五行から読み解くものであり神殺の効果は軽微とされています。

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亡神とは何か?その本質的な意味

亡神は、十二支の三合局(仲良しのグループ)の結束を乱す位置にある干支から導き出されます。

その本質的な意味は、空回り、徒労、そして精神的な不安です。 一生懸命やっているのに結果が出ない、あるいは内側から腐敗していくような、じわじわとした停滞感をもたらします。

主な作用

  1. 精神的な葛藤 考えすぎてノイローゼになったり、取り越し苦労で自分を追い込んだりする傾向があります。
  2. 人間関係のトラブル 嘘、裏切り、不倫など、ドロドロとした人間関係のもつれに巻き込まれやすくなります。
  3. 物の紛失と浪費 財布を落とす、忘れ物をする、あるいは衝動買いで散財するなど、物質的な喪失も暗示します。

各柱にある場合の解釈

亡神が年・月・日・時のどの柱にあるかによって、トラブルの現れ方や、影響を受ける対象が異なります。

年柱に亡神がある場合

年柱は、祖先、親、そして幼少期を表します。

生い立ちの苦労 幼少期に親との縁が薄かったり、家庭環境が不安定だったりする可能性があります。 また、生まれつき体が弱く、病気がちで苦労するケースも見られます。 年柱の亡神は、自分の力ではどうにもならない家系の因縁や、古いしがらみに悩まされやすいことを暗示しています。

月柱に亡神がある場合

月柱は、仕事、社会運、そして青年期から中年期を表します。

職場での孤立とトラブル 仕事において、自分の意図が正しく伝わらず誤解されたり、派閥争いに巻き込まれたりしやすい傾向があります。 また、仕事上のミス隠しや不正に関与してしまうリスクもあるため、誠実さを常に意識する必要があります。 人間関係のストレスから、メンタルヘルスを崩しやすい時期でもあるため、適度な息抜きが不可欠です。

日柱に亡神がある場合

日柱は、自分自身のプライベート、配偶者、そして中年期を表します。

夫婦間の秘密と不和 最も影響が出やすい場所です。配偶者との関係において、言えない秘密を持ったり、相手に裏切られたりする可能性があります。 結婚生活において、常に何らかの不安や不満を抱えやすく、些細なことで疑心暗鬼になりがちです。 また、自分自身の性格が、短気で喧嘩っ早くなるか、逆に塞ぎ込んでしまうか、極端になりやすい傾向があります。

時柱に亡神がある場合

時柱は、晩年、子供、部下を表します。

老後の孤独と子供の悩み 子供が言うことを聞かずに苦労したり、子供との縁が薄くなったりする可能性があります。 また、晩年になってから詐欺に遭ったり、投資で失敗したりして財産を減らすリスクもあります。 老後の生活設計は、楽観視せずに堅実に行うことが大切です。

大運・年運で亡神が巡る時の意味

もともとの命式になくても、10年ごとの大運や、1年ごとの年運で亡神が巡ってくることがあります。 この時期は、心に隙ができやすい要注意期間です。

精神的なスランプ

理由もなく不安になったり、やる気が出なくなったりします。 今まで楽しめていたことが楽しめない、将来に対して悲観的になるなど、メンタルのバランスを崩しやすくなります。 この時期に、人生を左右するような大きな決断(結婚、転職、家購入)をすることは、判断力が鈍っているため避けたほうが無難です。

紛失と盗難に注意

物理的に物をなくしやすい時期です。 大切な書類、鍵、財布などの管理を徹底してください。また、契約ごとのミスや、情報の漏洩など、管理不足によるトラブルも起きやすくなります。

隠し事がバレる

亡神は内部の崩壊を意味するため、これまで隠していた嘘や秘密が、この時期に明るみに出ることがあります。 浮気や不正など、後ろめたいことがある人は、この時期に清算を迫られることになるでしょう。

亡神の凶作用を抑える方法と才能への転化

怖いことばかり並べましたが、亡神にはプラスの側面もあります。 それは、物事の裏側を見抜く洞察力と、策略を巡らせる知恵です。

専門分野での成功

亡神を持つ人は、表面的なことよりも、物事の深層心理や裏側に興味を持ちます。 そのため、心理学者、探偵、作家、研究者など、深く掘り下げる職業や、戦略が必要な仕事に就くと、その疑り深さが慎重さという武器に変わり、成功を収めることができます。

吉星による救済

命式の中に、天乙貴人や月徳貴人といった強力な吉星が一緒にある場合、亡神の悪さは影を潜めます。 むしろ、亡神の持つシャープな頭脳が際立ち、切れ者として社会的に評価されるようになります。

謙虚さと慎重さを忘れない

亡神が巡る時期は、自分を過信しないことが最大の防御です。 うまい話には裏があると思い、即決を避ける。 家族やパートナーに対して誠実に振る舞う。 この当たり前のことを徹底するだけで、亡神はあなたに危機管理能力というギフトを与えてくれます。


まとめ

亡神は、心の隙間に入り込むウイルスのような星です。 しかし、免疫力(日頃の行いや精神力)が高ければ、発症することはありません。

この星がある、あるいは巡ってくるということは、今は足元を固めて、内面を見つめ直すべき時期だというサインです。 不安に飲み込まれるのではなく、その繊細な感受性を知性や戦略に変えて、賢く人生を渡り歩いてください。

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