四柱推命の命式を出したときに、異常干支(いじょうかんし)という言葉を目にして驚く人は少なくありません。異常という言葉の響きから、何か悪い病気や精神的な欠陥をイメージしてしまうかもしれませんが、その心配は無用です。
ここでの異常とは、非凡、常識外れ、ユニークという意味です。
つまり、異常干支を持っている人は、普通の人にはない鋭い感性や霊感、あるいは天才的な発想力を持った選ばれし個性派なのです。この星を持つ人が、平均的な普通の生き方をしようとすると苦しみます。
この記事では、全13種類ある異常干支の調べ方と、それがどこにあるかによる運命の違い、そして複数持っている場合の強烈なエネルギーについて解説します。
異常干支全13種類の調べ方
まずは、自分の命式の中に以下の干支が含まれているかを確認してください。年・月・日・時のどの柱にあっても該当します。
全部で60種類ある干支のうち、以下の13種類が異常干支とされています。
通常異常干支(6種)
個性が強いものの、比較的社会に馴染みやすいタイプです。 甲戌(きのえいぬ):結婚運に波乱含みだが、堅実。 乙亥(きのとい):ユニークな発想力を持つが、お人好し。 戊子(つちのえね):気まぐれだが、財運に恵まれる。 庚子(かのえね):過敏な体質だが、親の面倒をよく見る。 辛亥(かのとい):身体のどこかに特徴やコンプレックスを持ちやすい。 丁巳(ひのとみ):先祖の恩恵を受け、豊かになりやすい。
暗合異常干支(7種)
霊感が強かったり、天才的な頭脳を持っていたりと、より個性が際立つタイプです。 壬午(みずのえうま):霊感が鋭く、予知夢などを見ることも。 丙戌(ひのえいぬ):高い教養とプライドを持つが、独身貴族になりやすい。 戊戌(つちのえいぬ):教養がありエリート向きだが、結婚がまとまりにくい。 癸巳(みずのとみ):異常干支の中で最も結婚相手に異常が出やすい。 丁亥(ひのとい):霊感が最強クラス。直感だけで生きていける。 己亥(つちのとい):器用で何でもできるが、身体がデリケート。 辛巳(かのとみ):貧しい家なら大成し、裕福な家だと苦労する。
各柱にある場合の解釈
異常干支が命式のどの場所に座っているかによって、その変人ぶりや天才性が発揮されるステージが異なります。
年柱にある場合:ユニークな生い立ち
年柱は祖先、親、幼少期を表します。ここに異常干支がある場合、変わった家系に生まれたり、幼少期に普通とは違う教育を受けたりする傾向があります。 実家が特殊な商売をしていたり、親が非常に厳格または放任主義だったりと、枠にはまらない環境で育ちます。 早くに親元を離れ、独自の道を歩むことで運が開けます。
月柱にある場合:社会での変わり者
月柱は仕事や社会運を表します。ここに異常干支があると、一般的なサラリーマン生活には馴染みにくいでしょう。 満員電車に揺られて定時に出社するような生活を続けると、心身のバランスを崩しやすくなります。 その代わり、クリエイティブな仕事、研究職、占い師、芸能関係など、個性が売りになる世界では水を得た魚のように活躍します。職場で浮いていると言われることは、このタイプにとっては褒め言葉です。
日柱にある場合:配偶者がキーパーソン
日柱は自分自身と配偶者を表します。最も影響力が強い場所です。 自分自身の感性が鋭敏であることはもちろんですが、結婚生活にその特徴が強く出ます。 非常に変わった経歴を持つ相手と結婚したり、別居婚や事実婚など常識に囚われない夫婦の形をとったりします。 普通の結婚を求めると波乱が起きやすいですが、お互いの個性を認め合えるパートナーとなら、刺激的で飽きない関係を築けます。
時柱にある場合:晩年の独自性
時柱は晩年や子供を表します。ここに異常干支があると、老後になってから突飛な行動を始めたり、海外移住をしたりと、悠々自適でユニークな晩年を送ります。 また、子供が天才肌であったり、逆に手のかかる子供であったりと、子育てにおいて一筋縄ではいかない経験をするかもしれません。
異常干支が複数ある場合の解釈
一つあるだけでも強烈な異常干支ですが、これが命式の中に2つ、あるいは3つある場合、その意味はさらに強化され、複雑になります。
2つある場合(両手に花)
個性が倍増します。思考回路が一般常識から完全に逸脱しており、天才か狂人か紙一重の領域に入ります。 非常に繊細で傷つきやすく、集団行動が苦手になる傾向があります。しかし、その分だけ特定の分野における集中力はずば抜けています。 自分を理解してくれる狭いコミュニティの中で生きるか、一人で完結する仕事を選ぶことが幸せの鍵です。
3つある場合(三柱異常)
命式の年・月・日のすべてが異常干支で埋め尽くされている状態です(時柱を含めて4つの場合もあります)。 ここまで来ると、もはや人間離れした感性の持ち主です。 霊感が強いのは当たり前で、未来が見えたり、人の心が読めたりするレベルの人もいます。 社会的な成功や金銭的な豊かさよりも、精神的な充足や使命感を重視して生きるようになります。俗世間のルールは彼らには通用しません。
異常干支を持つ人のベストな生き方
異常干支を持つ人が、運気を下げずに幸せに生きるための鉄則はたった一つです。 普通になろうとしないこと。
周りのみんなと同じように振る舞い、空気を読み、常識を守ろうと努力すればするほど、異常干支の良さは消え、ただの生きづらい人になってしまいます。
変わっているねと言われたら、ありがとうございますと答えてください。 その違和感こそが、あなたの才能であり、神様から与えられたギフトです。
自分の感覚を信じ、常識の枠を飛び越えて、あなただけのオリジナルの人生をデザインしてください。異常干支を持つあなたには、それを実現するだけのパワーが必ず備わっています。

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