四柱推命において、”咸池(かんち)”は代表的な神殺(しんさつ)の一つであり、特に恋愛や異性関係、芸能的センスに強く関係する華やかな星として知られています。
この記事では、咸池の持つ意味や出し方、そして年柱・月柱・日柱・時柱にそれぞれ存在する場合の影響を詳しく解説します。また、複数の柱に咸池がある場合の読み方についても触れていきます。
咸池とは何か?
咸池は、別名「桃花(とうか)」や「桃花殺(とうかさつ)」とも呼ばれる神殺で、異性運・色気・芸能的センスなど、本人の魅力に関する意味を持つ吉凶混合の星です。
咸池の主な特徴としては
- モテ運が強くなる
- 表現力・芸術センスに優れる
- 異性関係でトラブルが起きやすい
- 華やかな印象を与える
という特徴があります。
咸池は、「魅力」という面では確かに吉ですが、その魅力が裏目に出ると、スキャンダルや不倫、異性関係での破綻など、人生に大きな波乱をもたらすこともあります。
咸池の出し方
咸池は、年支または日支の「地支(十二支)」をもとに導き出します。以下の表に従って、年支もしくは日支を基準に、命式内の他の支に該当する地支があるかを確認してください。
基準の支(年支または日支) | 咸池になる支 |
---|---|
寅・午・戌 | 卯 |
申・子・辰 | 酉 |
巳・酉・丑 | 午 |
亥・卯・未 | 子 |
例:年支が「午」の人で、命式の他の支に「卯」があれば、咸池があると判断します。
咸池が各柱にある場合の影響
咸池が命式内のどの柱にあるかによって、その影響する分野や強さが変わります。
年柱にある場合
- 幼少期から愛嬌があり、親族や家族に可愛がられる。
- 先祖代々の家系に芸能や芸術との縁がある。
- 両親のどちらかに異性関係での波乱があった可能性も。
月柱にある場合
- 社会的な場面での魅力が強く、職場で注目されやすい。
- 異性とのトラブルが仕事に影響しやすいリスク。
- 芸能・美容・販売など華やかな職業に向く。
日柱にある場合
- 配偶者との関係に強い影響。
- モテすぎて浮気・不倫に発展することも。
- 恋愛体質で波乱の多い結婚生活になりやすい。
時柱にある場合
- 晩年に恋愛トラブルが起きやすい。
- 子供が異性関係で悩むことがある。
- 年を重ねても魅力が衰えず恋愛事が続きやすい。
咸池が複数ある場合
命式内に咸池が2つ以上あると、以下のような傾向が強まります。
- モテるが、異性関係で問題を起こしやすい
- 浮気・不倫・三角関係などに巻き込まれやすい
- 芸能・美容・表現活動で大きく成功する可能性も
- 異性に関する悩みが尽きない
特に、「日柱+月柱」や「日柱+時柱」など、本人の性格や私生活に密接に関わる柱に重なった場合は、要注意です。欲望に流されやすくなるため、自制心と道徳意識が問われます。
咸池を活かす方法
咸池は「魅力」や「表現力」を司る星ですので、これを活かすことで人生を豊かにすることが可能です。
- 芸術・音楽・舞台・美容・恋愛相談などの分野で活躍
- 魅力をコントロールし、品性と品格を大切にする
- 恋愛面では一途さを意識する
咸池の魅力を活かしつつ、バランスよく生きることで、人生を華やかに、そして穏やかに過ごすことができるでしょう。
まとめ
咸池は魅力・恋愛・芸能など、華やかさを象徴する神殺であり、その存在はときに人生を彩り、ときに波乱を呼ぶ力を持ちます。命式に複数ある場合は、リスクと魅力の両方が増幅されるため、適切な意識と行動が求められます。
あなたの命式に咸池があるなら、その星を恐れるのではなく、魅力と能力を発揮するための「ギフト」として受け止めてください。
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