四柱推命で運勢を占ったとき、忌神（いみがみ）の時期に入っていますと言われて、ショックを受けたことはないでしょうか。
忌神とは、自分の命式のバランスを崩す五行のことを指し、一般的には運気が停滞し、トラブルが起きやすい冬の時代とされています。
しかし、成功者と呼ばれる人々の過去を紐解くと、この忌神の時期にこそ、後の大成功の種を撒いていることが非常に多いのです。
忌神運は、単なる不運な時期ではありません。それは、あなたが大きく飛躍するために必要な、助走の期間であり、筋トレの期間なのです。 今回は、辛い忌神運を味方につけ、その後に来る好運気で最高の結果を出すためのベストな過ごし方をお伝えします。
忌神運とは何か？なぜ苦しいのか
忌神運とは、自分にとって不要なエネルギーが過剰に巡ってくる時期のことです。
例えば、水が多すぎて困っている命式の人に、さらに大雨（水の運）が降ってくるような状態です。 こうなると、視界が悪くなり、足元がぬかるみ、思うように前に進めなくなります。
忌神運に起こりやすい現象
努力しているのに結果が出ない 体調を崩しやすくなる 人間関係のトラブルに巻き込まれる 判断力が鈍り、魔が差しやすくなる 孤独感や焦燥感に襲われる
これらはすべて、今のやり方や環境があなたに合っていないこと、あるいは修正が必要であることを知らせるサインです。
大運と年運の忌神の違い
忌神が10年単位の大運で来るか、1年単位の年運で来るかによって、過ごし方のスタンスが変わります。
大運の忌神：長期的な修行と土台作り
10年間続く忌神運は、人生の修行期間です。 この期間は、派手な成果を求めるのではなく、地下深く根を張ることに専念すべき時です。 すぐに結果が出なくても腐らず、コツコツと実力を蓄えた人だけが、大運が明けた瞬間に爆発的なスタートダッシュを切ることができます。 逆に、この時期に焦って一発逆転を狙うと、傷口を広げることになります。
年運の忌神：一時的なデトックスと調整
1年間だけの忌神運は、厄落としや調整のタイミングです。 溜まっていた疲れが病気として出たり、不要な人間関係がトラブルによって清算されたりします。 これは、次の年から始まる新しいサイクルのために、身軽になるための強制的な断捨離であることが多いのです。
飛躍するための忌神運の過ごし方5選
では、具体的に何をすれば、この厳しい冬を春への準備に変えられるのでしょうか。おすすめのアクションプランを紹介します。
1. 勉強とインプットに全振りする
忌神運は、アウトプット（結果）が出にくい時期ですが、インプット（学習）には最高の時期です。
私の鑑定のお客様でも忌神運中に四柱推命の勉強を始める方が多いです。(私自身も忌神中で四柱推命に出会い鑑定師になりました)
外に向かって動けない分、エネルギーを内側に向けましょう。 資格の勉強をする 読書をして知識を増やす 専門的なスキルを習得する 精神世界や哲学を学ぶ
この時期に蓄えた知識は、忌神が明けた後に強力な武器となります。誰にも奪われない財産を自分の中に作るのです。
2. 徳を積む（陰徳を積む）
自分の利益を追求してもうまくいかない時期だからこそ、他人のために動くことが開運の鍵となります。 見返りを求めずに人を助ける 寄付やボランティアをする 掃除やゴミ拾いをする
これを四柱推命では徳を積むと言います。忌神の時期に積んだ徳は、運気が好転した時に利子がついて返ってきます。不運を嘆く暇があったら、一つでも多くの徳を積んで、運の貯金をしておきましょう。
3. 健康管理とメンテナンス
忌神運は、肉体的な弱点が出やすい時期でもあります。 これをチャンスと捉え、徹底的なメンテナンスを行いましょう。 人間ドックに行く 歯の治療を完了させる 食生活や睡眠リズムを改善する
車検だと思って、体の悪いところを全て治しておくことで、次の好運期に全力で走れる体を作ることができます。
4. 嫌なこと、不要なものを手放す
忌神運には、あなたにとって本当は必要ないものを引き剥がす作用があります。 恋人との別れ、失業、左遷などが起こるかもしれませんが、それは運命がこっちの道ではないと教えてくれているのです。 去る者は追わず、壊れた関係に執着せず、身軽になりましょう。手放して空いたスペースにしか、新しい幸運は入ってきません。
5. 派手な動きを控え、現状維持を心がける
これが最も重要かつ難しいことです。 うまくいかない時ほど、人は焦って転職したり、巨額の投資をしたり、引越しをしたりと、大きく現状を変えようとしがちです。 しかし、忌神運での大きな決断は、判断ミスである可能性が高いです。 今は耐え忍ぶ時と割り切り、嵐が過ぎるのを低い姿勢で待つこと。現状維持ができれば御の字、というマインドセットを持つことが、傷を最小限に抑える秘訣です。
忌神運が終わるときに起きること
長い冬を耐え抜き、正しい過ごし方をしてきた人には、忌神が明ける直前や直後にドラマチックな変化が訪れます。 接木運（せつぼくうん）とも呼ばれる運気の変わり目に、突然霧が晴れたように視界が開け、これまでの努力が点と点でつながり始めます。
評価されなかった勉強が仕事につながる 助けた人から大きなチャンスをもらう 健康な体で新しいプロジェクトに抜擢される
これらはすべて、忌神の時期に腐らずに種を撒いていたからこそ得られる収穫です。
まとめ
忌神運は、あなたを苦しめるためにあるのではありません。あなたが将来受け取るべき大きな成功の器を、叩いて鍛えて大きくするためにあるのです。
今が辛いと感じているなら、それはあなたが今、大きく飛躍するためにしゃがんでいる状態だということです。 決して自暴自棄にならず、勉強し、徳を積み、その時が来るのを静かに待ってください。 冬は必ず春になります。その春を最高のものにできるかどうかは、今のあなたの過ごし方にかかっています。
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