こんにちは。四柱推命鑑定師の雄高です。
四柱推命を学びたいのですがオススメの本はありますか?
という質問をよくいただきますので今回の記事ではオススメの書籍を紹介していこうと思います。
(▼雄高の部屋の本棚です。現在は手放してしまった本もありますが)
四柱推命の学習は書籍からのみでは困難
まず、四柱推命をこれから勉強したい!という初学者の方に伝えなければならないことがあります。
四柱推命の習得は、書籍では学べるノウハウに限界があり独学での習得は非常に困難です。
奥義や秘伝といったノウハウはどの書籍にも絶対に掲載されておらず、師匠から弟子に口伝のみで受け継がれます。講座で学べる知識を100%だとしたら書籍から学べるのは20%以下のノウハウ量だと思ってください。
また、四柱推命は非常にたくさんの流派が存在しており流派によっても言ってることが逆のようなこともあります。
なので、複数の書籍をつまみながら学ぶことが難しく初心者がたくさんの本を読めば知識が深まるどころか混乱してしまうのです。
たくさんの本を買って独学で学ぶより、教室や講座で学んで先生から直接学んだ方が体系的に学ぶことができるので時間の節約になりコスパが良いです。
四柱推命の本は専門書とされる本を使います。専門書の購入は1冊5000円~2万円ほどです。独学でもかなりお金がかかります。書籍には秘伝や奥義も掲載されていません。
なので、四柱推命の学び方のオススメは講座を受講するという方法が一番良い方法です。
書籍での学習のコツ
とはいえ、講座はお金がかかるのでできるだけ出費を抑えて四柱推命というのがどんなものなのか?入口を学んでみたいという方もいらっしゃると思います。
最初は学びやすい日干や通変、十二運の意味から入り、それ以上に興味や探求心が出てきたら本格的に身強身弱、格局や用神などを算出できる書籍を使い鑑定方法を学んでいくといいでしょう。
それ以上のレベルになったら講座の受講を考えても良いと思います。
どの流派の読み方が一番しっくりくるか?という判断をするために入口として書籍を使うことをオススメしています。
書籍に書いてあることを無理に習得しようとはせず『ふーん、こんな感じで読むのね~』と軽く読む程度で結構です。初めから全部覚えようとすると挫折します。
どの流派の本がいいのか?
四柱推命はとても流派が多いです。『自分にしっくりくるかどうか?学んでいて楽しいか?』で選ぶのがいいと思います。
そのためには色々な流派の鑑定師の占いを受けたり、受けたい流派で勉強すべきか?の判断をするために入門用の書籍を読むのがオススメです。
ちなみに、私の流派は透派という流派をベースにしており複数の流派の読み方を合わせているオリジナルの読み方です。
私個人としては以下のようなステップを踏むのが挫折がないと思います。
- まずは三柱を使って通変星や十二運を読み解くものから入る
- 知識欲が出てきたら格局・身強身弱を使った鑑定方法を学ぶ
そもそもなぜ四柱推命の流派が多いのかというと四柱推命の原書(古典)の意味が抽象的であいまいだからです。
六法全書に書かれていることが弁護士によって解釈が違うように四柱推命のノウハウも鑑定師によって解釈が分かれるような内容で書かれています。
原書が抽象的であり色んな意味に捉えられてしまうため流派が分かれた原因とも言われています。
四柱推命には原書があります。
- 『滴天髄(てきてんずい)』
- 『窮通宝鑑(きゅうつうほうかん)』
- 『子平真詮(しへいしんせん)』
これらの本が四柱推命のルーツとされていますが非常に難解で原書だと漢文で書かれています。一般の書店ではまずお目にかかれないので占い師御用達の神保町の本屋さんに行かないと買えません(笑)
原本は漢文ですが和訳と注釈つきのものがいいでしょう。
四柱推命の学習方法
良書と言われる本はほとんど絶版になっており非常に手に入りにくいのが現状です。定価から大幅に値上がりしプレミア価格がついている場合がほとんどです。オークションサイト経由で手に入れることがメインになるでしょう。
ステップ1:通変星・十二運の占いから入る
初歩の初歩として、いわゆる三柱推命から入るのが分かりやすいかと思います。
色々なサイトで無料の命式が見れるのでその命式から干支、通変星、十二運などの意味を調べてみましょう。
1,いちばんやさしい四柱推命入門
難易度★☆☆☆☆
- 暗記が得意な方
- 命式ツールを使って自分の星を知るのが好きな方
- 通変や十二運の意味を深堀りして知りたい方
こちらの本の流派は不明です。
こちらは、Amazonで購入できる書籍です。通変星・蔵干通変星の意味について解説している本で、初心者向けで非常に通変星の意味について詳しく書かれています。
この本では『自分が持っている通変星にはどんな性質があるのか?』という部分が理解できればいいでしょう。
命式ツールなどを使って出てきた通変星と照らし合わせていくと面白いです。十二運についての記述もありますが主に通変星の意味を詳しく知るための本です。
2,天命四柱推命:ポジティブに生きる東洋の知恵
難易度★★☆☆☆
- 暗記が得意な方
- 三柱推命でライトに学びたい方
- 命式ツールを使って自分の星を知るのが好きな方
- 命式全体を軽く読み解けるようになりたい方
鳥海流を創設した鳥海伯翆先生の本です。流派は鳥海流です。
三柱推命での鑑定方法ですがとても分かりやすく体系的に書かれています。
こちらは絶版なのでAmazonでコレクター出品での購入になるかオークションサイトでの購入がメインになります。プレミア価格で5000円~1万円の間で取引されていますが、それでも入手できたらラッキーな本です。
ステップ2:身強身弱、格局、用神忌神を学ぶ
学習が進んでいくと通変星や十二運だけでは人によっては当たらない人が出てくるようになります。そこで大事なのが、次のステップである身強身弱、忌神、格局を判定する方法を学ぶということです。
判定によって命式内の星の吉凶を分けるようになれると鑑定精度がぐぐーんと増していきます。
1,[改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本
難易度★★★☆☆
- 通変星や十二運を使った鑑定から次に進みたいと思っている人
- 実際に四柱の命式を出せるようになりたい人
- 本場の四柱推命(子平推命)の入り口を感じたい方
- 格局、用神、忌神の概念に触れてみたい方
流派は透派です。こちらの書籍はAmazonで普通に購入することができます。
通変星や十二運の勉強が済んだら本書を使って身強身弱、用神・忌神などの概要を掴みましょう。この本からは身強身弱、格局、用神忌神の意味と雰囲気を掴めればいいでしょう。
『日本で一番わかりやすい』というタイトルですが全くの初心者が本書を読むと少し難しく感じるかもしれません。ある程度勉強が進むとこの本は分かりやすく感じます。
2,決定版 基礎からわかる 四柱推命学の完全独習: 命式の求め方から運命の占い方まで
難易度★★★★☆
- 日本で一番わかりやすい四柱推命の本を掘り下げて学びたい方
- 格局、用神、忌神の算出方法もっと詳しくを知りたい方
- 大運や年運の考え方を学びたい方
3,300円と少し値は張りますが初歩から体系的にまとめられていてとてもわかりやすいです。『[改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本』をさらに細かく掘り下げたような感じです。(※でも、初学者の方にとっては今までの本より難しいと感じるかもしれません)
透派の内容になりますが曖昧な身強身弱の判断方法を数値化して判断する方法が書かれているので分かりやすいです。中級者向けの本です。
Amazonでサンプルを読むことができますので購入を考えいている方はサンプルを一読してみてください。
3,はじめてでもよくわかる!四柱推命
難易度★★★★☆
- 安い専門書から読みたい方(1,100円)
- 格局、用神、忌神の算出方法もっと詳しくを知りたい方
- 方合・三合・干合などの理論を知りたい方
東洋占術研究家の大石眞行先生が監修されている本です。(流派は不明)
1,100円という破格の安さにも関わらず細かい四柱推命理論に触れておりいい意味で値段と内容が釣り合っていない良書です。普通にAmazonで購入できます。
『はじめてでも』とタイトルに書かれていますが何も知らない初学者の方が読むと難しく感じるでしょう。中級者向けの本かと思います。
まとめ
以上、四柱推命の書籍をオススメさせていただきました。
勉強の流れとしては下記のように学習するのがオススメです。
- 『いちばんやさしい四柱推命入門』で通変星や十二運を軽く学ぶ
- 『天命四柱推命:ポジティブに生きる東洋の知恵』で三柱で命式全体を読む方法を学ぶ
- 四柱を使ってさらに細かく読めるようになりたい場合は『[改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本』で用神や忌神の概念の感覚を掴む
- さらに大運や用神の知識を深めるには『四柱推命学の完全独習』で学ぶ。
独学の目安は『四柱推命学の完全独習』をメイン(軸)にしなががら『はじめてでもよくわかる~』で五行や地支の変化などの理論を学習していくのが良いと思います。
書籍からの知識の習得はこの記事で紹介したノウハウで十分です。それ以上のノウハウは講座でしか学べません。
まずは軸となる書籍を決めて体系的に学び、実践鑑定を繰り返して精度を高めていきましょう。
軸を決めたら原書などを読んで見解を広げてひたすら実践鑑定をするような学び方がオススメです。
私も講座を開講していますので興味のある方は是非メルマガに登録下さい!
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