こんにちは。四柱推命鑑定師の雄高(ゆうこう)です。この記事では干合について紹介していきます。
干合は奥が深いのでこの記事で全てを語るのは不可能ですが基本的な考え方を書いていきます。
干合とは『くっつきあう関係』という意味です。
くっつきあってどちらかの十干が『弱められる』という関係になります。
十干同士の干合の関係は以下のようになります↓
天干の図では対角線上にある関係が干合の関係です。
命式の中で干合が成立する条件としては下記のように干合する天干同士が隣り合っていることが条件になります。干合の組み合わせ同士が隣合っていないと干合は成立しません。
命式によっては全く別の十干に変化することもあります。
他にも、干合には天干と蔵干が結びつく『明暗干合』や蔵干同士が干合する『暗合』といった種類がありますがとりあえず最初のうちは天干同士の干合の意味を頭に入れておけばよいでしょう。
干合の意味
干合は命式内にあると他の十干に変化したり、十干同士の結びつきの強さを表します。干合の読み方を一部ご紹介します。
日干との干合パターン(男性の命式の場合)
男性の命式と女性の命式で干合の意味が異なります。
男性の命式では『正財』は結婚相手である『妻』と『お金』を表します。
月柱は壮年期(25歳~40歳くらい)までを意味します。
男性の命式で日柱と月柱の正財の干合があると壮年期に結婚できる可能性が高い、お金に関して関心が強いという意味があります。(女性の命式の場合で日柱と月柱の正財が干合している場合はお金に関心が強いと見ます)
時柱は晩年期(老後)を表し、時柱に干合があると晩婚になるケースが多いです。
日干との干合パターン②(女性の命式の場合)
日干が陰干で干合する星が正官の場合は男性との縁(夫)や仕事を意味します。(女性の命式の場合)
※男性の命式の場合はこの干合は仕事との縁とみます。
日干の干合パターン①と同様に、月柱は壮年期(25歳~40歳くらい)を表します。
なので、結婚適齢期で結婚できる可能性が高くなります。
また、正官との干合は仕事との縁を意味し、仕事に関しては真面目に働くので出世して役職を手にする人も多いです。
干合が複数あるパターン③(嫉合)
また、干合の種類には、1つの天干が複数の柱の天干と干合する嫉合というパターンもあります。嫉合は三角関係や財産の争いに巻き込まれやすいといった特徴があるので注意が必要です。
上記の命式は干合が複数あります。男性の命式として考えた場合、正財は妻を意味します。比肩はライバルや同僚・仲間を意味しますので『妻に他の男性の影がある』と読み取ることができます。
他の意味としては日干と壬比肩が丁正財と干合しているということから共同事業(仲間とお金を稼ぐ)という意味もあります。
変化する干合もある
干合は一定の条件を満たすと別の十干に変化することがあります。他の十干に変化する条件としては月令を得ていることとが条件になります。
- 甲と己の干合⇒戊と己に変化(中正の合)
- 乙と庚の干合=辛と庚に変化(仁義の合)
- 丙と辛の干合=壬と癸に変化(威制の合)
- 丁と壬の干合=乙と甲に変化(淫疾の合)
- 戊と癸の干合=丙と丁に変化(無情の合)
変化する干合の他にも、倍化する干合や干合すると十干が消えてしまう無作用干合などがあります。
大運で巡る場合
干合が巡ると元命式の中の天干と柱と結びついて運勢が変化することがあります。
大運に干合する干支が巡ってきた場合、無条件に『運勢が良くなる』とは言い難いです。
元命式の凶星が弱められれば吉と見ます。
逆に、大運で干合が巡ってくることによって吉星が弱められてしまうようであれば良くない干合とみます。
相手が干合の相性の場合
日干同士の干合は相性が良く、カップルや結婚相手、友人として最適な関係と言われています。価値観が真逆なのでお互いにない価値観を持っており、その結果お互いが惹かれあうことがあります。
ただし、干合は相性を見る際の一部の要素でしかありません。命式全体を見ないと本当の相性は分からないということです。
干合がなくても自分にない五行が相手にあったり相命式全体のバランスが調和していれば相性が良いとみます。
干合で相性の全てをはかることはできません。相性を見る時の一部の要素でしかないのです。
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