どうも、四柱推命鑑定師の雄髙(ゆうこう)です。
私が過去に学んだ四柱推命の流派では十二運星の『帝旺・建禄・冠帯』のいずれかが柱に入っていたら身強という解釈でした。
十二運での判別方法は初心者向けの判断方法になります。
本来、身強身弱の判断は初学者には非常に難解で、学習時間の大半は身強身弱の判断に注がれます。
この判断方法を身につければ鑑定精度はかなり上がりますので是非身につけておきたいところです。
身強身弱で自我の強さが分かる
身強身弱で分かることは自我の強さです。
積極的な性格なのか?受け身な性格なのか?といった個人の気質が分かります。
日干が強められている人は身強とし、日干が弱められている人は身弱とします。
・身強なら自分を弱める星が吉(用神)
自分を強めてしまう星は凶(忌神)
・身弱なら自分を強める星が吉(用神)
自分を弱めてしまう星は凶(忌神)
という判断で、吉凶を定めていかにして自分の身を『中庸(真ん中)』に近づけていくか?を探求します。
自我をバランスのいい中庸(真ん中)に近づけるためにはどんなことに気を付ければいいのか?を探求していく学問なのです。
強いのがいい、弱いのがダメではなく中庸を一番良しとします。
中庸に近づけるためには自分にとって吉となる星は用神(十干や通変)といい用神が開運のカギを握っています。
そして、身強身弱を判断したうえでどんな風に努力していけば運勢は開運するのか?という努力の方向性を示してくれるのが用神という吉星です。
身強身弱の判別方法
自我の強さを判断するのは簡単なようでとても難しく深い知識を必要とします。
自分が身強か身弱かを知りたい場合は鑑定師に相談してみるといいでしょう。
1、地支と天干の変化を見る
地支とは天干を支える干支(えと)のことをいいます。
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二支で表されます。
地支は他の柱との組み合わせで変化する場合があります。
支合、方合、三合、支合、冲などの地支の組み合わせによる変化を細かく見ていきます。
天干の変化では干合などを見ていきます。
2、日干と月支の関係を見る
四柱推命はどの季節に生まれた日干か?という部分を非常に重視します。
月支は季節を表しています。
※日支は季節を表しませんので季節は月支で見ます。
季節を見る際は、春月は木が強くなり、夏は火と土が強くなり、秋は金が強くなり、冬は水が強くなり、土は土用月に強くなるということを覚えておきましょう。
たとえば、日干が丙(太陽)の場合、もっともエネルギーが高まる季節は巳午未の月である夏月になります。
冬の太陽ではパワーが弱いのです。
夏の太陽と、冬の太陽ではどちらが太陽の象徴である暑さを発揮しているか?というと夏です。
こうして季節によって日干が強まったり弱まったり力量が変化します。
3、天干と地支の通根を見る
通根するためには地支と十二支の通根を見ていきます。
天干と地支が同じ五行なら通根できると
4、日干と他柱との関係を見る
日干を自分自身とし、日干と他の柱の関係を見ていきます。
五行の相生相剋などを考慮しながら日干が強められているのか?弱められているのかを見ていきます。
身強の特徴
- 外交的
- 我が強い
- ポジティブ
- マイペース
- アクティブ、大胆な行動
- 人の話を聞かない
- お金や物欲、数字を重視する
- 何事にもアクティブ、積極的
- 刺激がある環境を求める
身強の適職
経営者、お笑い芸人、インフルエンサー、スポーツ選手、歌手など
とにかく自分を生きてる人です。
周囲の反応より自分のやりたいことを優先します。
身強の人は人と会うことで気づきを得たり、エネルギーを充電します。
しっかりと現実にフォーカスして着々と努力を続けて成功を掴みます。
他人の生き方にも関心がなく他人からどう見られるか?ということにもあまり興味がありません。
ただし、自分主張しすぎて周囲を振り回してしまうわがままな面もありますので自分のことしか考えないと周りの人が離れていくので注意しましょう。
普段から相手に対して思いやりを持つように接することが大切です。
人から応援されるような人格を磨かなければ周囲から人が離れて孤独になることがあります。
身弱の特徴
- 感性が高く、繊細
- 精神的な満足感を重視する
- 行動より空想、妄想が多い
- 人の意見に流されやすい
- ネガティブ
- 控え目で内向的
- 安定・安心できる環境を求める
身弱の人は感性を感じ取るということに長けているので感性を生かした仕事につくと◎です。
人付き合いに関しては他人の気持ちに敏感過ぎる面があるため人付き合いでは消耗しやすい傾向があります。
また、人の目を気にしたり人と比べてしまい落ち込みやすいこともあります。
現実面(お金や物欲など)が満たされるより精神面(ワクワクした感情)や安心感が満たされることに喜びを感じます。
また、体を休める時は一人になることでエネルギーを充電します。
内観することで自分の人生を飛躍させるための気づきを得るタイプです。
なるべく自我を持って人の目を気にせずに自分のやりたいことを優先するように生きることが身弱の人の開運の秘訣です。
身弱の人の適職
感性を生かせるような仕事や自分の好きな分野を探求するような仕事が向いています。
目の前の現実にフォーカスするより妄想や空想に意識を向けやすいです。
文章能力もありますので作家やライターの道も良いです。
研究職、芸術家、デザイナー、ミュージシャン、作家、アイディアを必要とする職種(企画)や占い師、カウンセラー、研究者、学者など。
まとめ
強ければいい、弱ければダメということではなく、中庸であるバランスの取れる状態を目指すということに四柱推命を学ぶ真理があると思っています。
我が強すぎれば人に迷惑をかける人間になってしまい、人が離れていきます。
自我が弱ければ人に流されて何事も自分で決められない人になってしまいます。
身強と身弱の真ん中くらいの生き方になるのが理想です。
自分にとってバランスを取れる状態に導いてくれるのが用神です。
用神を出すうえでも身強身弱を判断する作業は欠かせません。
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