接木運はきつい!?結婚や転職には吉なのか?  | 四柱推命を勉強するためのサイト | 四柱推命ラボ

接木運はきつい!?結婚や転職には吉なのか? 

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四柱推命の鑑定を受けて、あるいは自分で勉強をしていて「接木運(せつぼくうん)」という言葉に出会ったことはありませんか?

「木を接ぐ(つぐ)」と書くこの言葉。 なんとなく「継ぎ目」のようなイメージがありますが、ネットで検索すると「荒れる」「体調を崩す」「死期に関わる」など、少し怖い言葉が並んでいることもあり、不安に思っている方も多いかもしれません。

結論から申し上げますと、接木運は決して「不吉な時期」ではありません。しかし、人生の「劇的な衣替え」の時期であることは間違いありません。

この時期は、今まで似合っていた服が急に似合わなくなるように、環境、人間関係、そして自分自身の価値観がガラリと変わります。そのため、変化に抵抗すると「キツイ」と感じてしまうのです。

この記事では、四柱推命における大きな転換期「接木運」の正体と、その時期に転職や結婚といった大きな決断をしても良いのか、その過ごし方について徹底解説します。

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接木運とは何か?人生の「季節」が変わる30年の節目

まず、接木運のメカニズムについて正しく理解しましょう。 四柱推命には10年ごとに運気が切り替わる「大運(たいうん)」という流れがあります。この大運は、さらに大きな「季節」というグループに分かれています。

運命の季節は30年ごとに巡る

四柱推命の十二支は、春・夏・秋・冬の4つの季節に分類されます。

  • 春の季節(木): 寅・卯・辰
  • 夏の季節(火): 巳・午・未
  • 秋の季節(金): 申・酉・戌
  • 冬の季節(水): 亥・子・丑

大運は基本的にこの季節ごとのセットで巡ります。一つの季節は30年間続きます(10年×3つの干支)。 「接木運」とは、この30年続いた季節が終わり、次の季節へと移行するタイミング(つなぎ目)のことを指します。

例えば、これまで「春(木)」の運気を30年間歩んできた人が、次の「夏(火)」の運気へ入る直前の2〜3年間。ここが接木運にあたります。

なぜ「接木」と呼ばれるのか

園芸の世界で「接ぎ木」とは、台木に別の植物の芽や枝を接いで癒着させ、新しい株を育てる手法です。 運命学においても、これまでの人生(台木)に、全く質の異なる運命(新しい枝)を接ぐような作業が行われるため、この名前がついています。

異なる植物をつなぎ合わせるわけですから、そこには当然「痛み」や「拒絶反応」が伴います。うまく接着するまでは不安定になりますが、一度ついてしまえば、これまでとは全く違う美しい花を咲かせることができるのです。

なぜ接木運は「キツイ」と言われるのか?

多くの人が「接木運はキツイ」「しんどい」と感じるのには、明確な理由があります。それは単に運が悪いからではなく、「過去の自分」と「未来の自分」の間にギャップが生じるからです。

1. 価値観の強制終了と再起動

接木運の時期に入ると、これまで自分が「正しい」「楽しい」「重要だ」と思っていたことに関心が持てなくなります。

  • 今まで仕事人間だったのに、急に虚しさを感じる。
  • 仲の良かった友人と話が合わなくなる。
  • 大好きだった趣味への情熱が冷める。

これは、魂が「次の季節」の準備を始めているサインです。しかし、頭では「今まで通りやらなきゃ」と考えてしまうため、心と行動の乖離(かいり)が起き、強烈なストレスを感じるようになります。これが「キツイ」の正体の一つです。

2. 環境からの「追い出し」現象

季節が変わるということは、住む世界が変わるということです。そのため、これまでの環境にいられなくなるような出来事が起きやすくなります。

  • 会社の倒産やリストラ、不本意な異動。
  • 信頼していた人との別れ。
  • 住居の立ち退きや引っ越し。

一見すると不運なトラブルに見えますが、これは運命が**「そっちの場所はもう終わり。次のステージへ行きなさい」**と背中を蹴飛ばしているようなものです。現状維持を望む人にとっては、この強制的な変化は非常に辛く感じられるでしょう。

3. 体調面への影響(デトックス)

接木運の前後は、体調を崩しやすいと言われています。 30年分の垢(あか)を落とすような時期なので、隠れていた病気が見つかったり、原因不明の倦怠感に襲われたりすることがあります。 特に、季節の変わり目(土用の時期)である「辰・未・戌・丑」の運気の終わり際は、精神的にも不安定になりやすいため、無理は禁物です。

接木運での「転職」は吉か凶か?

人生の節目である接木運において、転職を考える人は非常に多いです。この時期の転職は、吉と出るのでしょうか、凶と出るのでしょうか。

「追い出される」転職ならGOサイン

もし、あなたが今の職場で「居心地が悪い」「理不尽な扱いを受けている」「もう学ぶことがない」と感じていて、半ば追い出されるような形で転職を考えているなら、それは運命の流れに沿った正しい選択である可能性が高いです。

接木運は「ステージ移行」の時期です。古いステージ(今の職場)にしがみつくほうが、運気的にはマイナスになります。 次の30年の季節が、あなたにとって「喜神(きしん:良い働きをする五行)」であるならば、思い切って全く違う業界や職種にチャレンジするのも大吉です。

「逃げ」の転職は要注意

一方で、単に「なんとなく不安だから」「漠然としたモヤモヤを消したいから」という理由で、突発的に辞めるのは危険です。 接木運の最中は、判断力が鈍りやすい時期でもあります。一時的な感情で動くと、次の季節(運気)の傾向を見誤り、自分に合わない環境を選んでしまうリスクがあります。

アドバイス: 転職活動をするなら、**「次の30年はどんなテーマ(星)が巡ってくるのか」**を必ず確認してください。 例えば、これから「表現の季節(食神・傷官)」に入るのに、堅苦しい事務職に転職してしまっては、せっかくの新しい運気を活かせません。次の季節に合った職種へ「接ぎ木」することが成功の鍵です。

接木運での「結婚」はリスクが高い?

恋愛や結婚においても、接木運は大きな意味を持ちます。「結婚しても大丈夫?」という不安に対する答えは、「条件付きでOKだが、覚悟が必要」です。

パートナーへの好みが変わる恐れ

接木運を境に、人の好みは変わります。 これまでは「刺激的で引っ張ってくれる人(偏官的な人)」が好きだったのに、次の季節に入った途端「穏やかで知的な人(印綬的な人)」を求めるようになる、ということが平気で起こります。

接木運の「前」に選んだ相手と結婚する場合、接木運をまたいだ後に「あれ? なんか違う」と違和感を抱くリスクがあります。これが、接木運前後の結婚が離婚に繋がりやすいと言われる理由です。

一緒に変化を乗り越えられる相手か

しかし、決して結婚してはいけないわけではありません。 重要なのは、「変化する自分を受け入れてくれる相手か」、そして**「相手もまた変化することを受け入れられるか」**です。

お互いに変化の時期であることを理解し、「これからの30年をどう生きるか」というビジョンを共有できるのであれば、接木運での結婚は「同志」を得る素晴らしい契機になります。 むしろ、孤独を感じやすい時期だからこそ、支え合えるパートナーの存在は大きな救いとなるでしょう。

アドバイス: 結婚を決める前に、一度立ち止まって考えてみてください。「今の寂しさを埋めるためだけではないか?」「自分の人生の方向性が変わっても、この人と歩んでいけるか?」 もし迷いがあるなら、運気が完全に切り替わり、視界がクリアになるまで(接木運が明けるまで)待つのも一つの賢明な選択です。

接木運を「大逆転のチャンス」に変える過ごし方

接木運は、恐怖する時期ではありません。むしろ、パッとしなかった過去を清算し、人生を大逆転させる最大のチャンスです。 この期間を「吉」に変えるための、具体的な過ごし方を3つ紹介します。

1. 「捨てる」ことを最優先にする

新しい運気を迎え入れるためには、スペースを空ける必要があります。 物理的な断捨離はもちろんですが、人間関係やプライド、過去の栄光など、目に見えない不要なものを手放してください。 「何かが終わる」ことは悲しいことではなく、「新しい何かが始まる」ための儀式です。去るものは追わず、手放す勇気を持ちましょう。

2. 焦らず「踊り場」で休憩する

接木運の時期は、階段の「踊り場」にいるようなものです。上に登るための小休止期間ですから、成果が出なくても焦る必要はありません。 「今はサナギの時期だ」と割り切り、無理に動こうとせず、勉強や資格取得、体力作りなど、内面を磨くことにエネルギーを注いでください。ここで蓄えた力は、次の季節に入った瞬間に爆発的な推進力となります。

3. 次の季節の「予習」をする

自分の命式を見て、次に巡ってくる30年がどんな季節(五行)なのかを知りましょう。

  • 木の季節が来るなら: 新しい習い事を始める、独立の準備をする。
  • 火の季節が来るなら: 表現力を磨く、人前に出る練習をする。
  • 金の季節が来るなら: 結果にこだわる、財務や経営を学ぶ。
  • 水の季節が来るなら: 知恵を蓄える、精神世界や哲学を学ぶ。

次の季節に合わせた行動を「先取り」して行うことで、運気の乗り換えがスムーズになり、接木運特有の衝撃(キツさ)を和らげることができます。

まとめ:接木運は「新しい人生」への招待状

接木運は、30年に一度訪れる、人生のシナリオ書き換えのタイミングです。 確かに、揺れ動きは大きく、精神的にキツイと感じることもあるでしょう。しかし、それはあなたが大きく成長しようとしている証拠であり、運命が**「もっとあなたらしい生き方があるよ」**と教えてくれているサインなのです。

  • 不安や違和感は「変化の合図」と捉える。
  • 環境の変化に逆らわず、流れに乗ってみる。
  • 転職や結婚は、次の30年のテーマに合っているならGO。

この3つを意識すれば、接木運は恐るるに足りません。 むしろ、「ここからが私の本当の人生の始まりだ」とワクワクするくらいの気持ちで、新しい季節の扉を開けてください。

もし、ご自身の接木運がいつ来るのか、次の季節が自分にとって「吉」なのか「凶」なのか詳しく知りたい場合は、ぜひ一度専門の鑑定を受けてみることをおすすめします。自分の運命の地図を持っているだけで、この激動の時期を乗り越える安心感は段違いになるはずです。

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