どうも、四柱推命鑑定師の雄高です。
今回は律音(りっちん)について解説していきます。
元々は算命学の用語ですが四柱推命でも一部使われている流派があります。
律音とは同じ干支が重なること
律音とは同じ干支が命式の中にあったり、日干と同じ干支が大運、年運で巡ることをいいます。
下記の命式の例では日柱と月柱が律音です。
他にも日柱と年柱、日柱と時柱が律音になるパターンもあります。
主に、日柱にある干支を基準にして年運、大運、相手との相性が律音かどうかを見ていきます。
律音が命式内にある場合
命式内で日柱と月柱が律音=一つの分野を極めて成功
日柱と月柱が律音というのは以下のような星の並びですね↓
律音は天干の通変星が比肩になります。
比肩は兄弟や仲間・同僚を意味し兄弟が頼りになる、仲間が頼りになるといった意味があります。
仕事では仲間のパワーを使って二馬力以上で動いて成果を残すことができます。
また、律音を持つ人は『一つの道を徹底的に極めて成功』という才能があります。
『これだ!』と思う道に出会ってコツコツ努力を重ねれば一人で二人分のパワーを発揮できるくらいの集中力を持っています。
他人が目をつけないような分野や特殊な分野で成功する可能性もあります。(芸能人にも多い組み合わせです)
一つの道を究めてそこにエネルギーを全力投球すると才能が開花していきます。でも、最初は紆余曲折色々なことを経験して自分が輝く道を探すという工程が必要になってきます。
律音を持っていると視野が狭くなりがちです。色々な人に会ったり、新しいことに積極的にチャレンジして経験を積み重ねていくことによってエネルギーを注げるものを探していきましょう。
※律音という同じ干支があることによって同じことを繰り返すという意味もあります。複数回結婚しやすいという特徴もありますので一度離婚を経験する人も多いです。
命式内で日柱と年柱が律音=目上の人との関係が恵まれる
本人を意味する日柱と、目上の人や先祖の柱を意味する年柱が律音の関係になります。本人(日柱)と目上の人(年柱)が同期して一体化するようなイメージです。
本人が小さい頃から親や目上の人物からの援助を受けて才能を伸ばしていくことができます。
参考までに有名人の方の命式を載せます。
プロ棋士である羽生善治さんの命式です。
上の命式は日柱と年柱が律音の有名人である将棋の羽生善治名人です。小さい頃から将棋に集中できる環境を親が作っていたとのことです。
下の命式は雨上がり決死隊の宮迫博之さんも日柱と年柱が律音です。(時柱不明)
彼も目上の人から非常に恵まれており、大先輩である明石家さんまさんや松本人志さんから非常に可愛がられていました。
闇営業問題では松本さんが真っ先に動き、さんまさんも宮迫さんに対して居場所を作っていました。(結果としてYouTuberになりましたが)
日柱と年柱が律音の人は、目上の人の力を上手く借りながら自分の能力を最大限に発揮することができます。
律音の年運=普段以上の成果が出せる
日柱の干支がその年の干支と同じになるタイミングを律音の年と言います。
60年に一度の貴重なタイミングです。
例えば、2024年の干支は【甲辰】という干支です。
日柱に甲辰の干支を持つ人にとって2020年は律音の年ということになります。
律音の年になると普段では成し遂げることのできないようなスケールの大きい成果を残すことができます。
自分が二人いるような運に恵まれる年ですので自分が2人いるような二馬力の成果を残せるという意味合いが大きいです。
律音の年に大きな成果を残した有名人を例に挙げてみます。
元女子フィギュアスケート日本代表の浅田真央さんの命式です。(時柱不明)
この律音の年にグランプリファイナルにて完璧な演技で優勝という圧倒的な成果を残しました。(当時は浅田真央選手の「トリプルアクセル」というワードが話題になった年でもあります)
浅田真央さんの日柱の干支は『癸巳』で、2013年が『癸巳』の年で律音でした。
律音のタイミングは普段以上の成果が残せるという意味になります。
律音の大運=普段以上の成果が出せる10年間の大運
大運に律音があると『大運律音』といって恵まれた成果を残せる期間になります。
年運より大運の方が影響が高いです。
今までの努力が評価されて世に出る10年間になります。
大運で律音が巡る命式は珍しく有名人でもなかなかいなのですが一例を載せさせていただきます。下記の命式はミュージシャン/バンドの『King Gnu』のヴォーカルの井口理さんの命式です。(時柱不明)
井口さんは2013年(19歳)~2023年(29歳)の時に『King Gnu』としてメジャーデビューしています。
天性の歌声が評価されて2020年に白日やTeenager Foreverといった曲をリリースしました。その後も『どろん』『飛行艇』『一途』など『千両役者』など数々のヒット曲を出しました。
まさに、律音の恩恵を受けていると言えます。
続いてはコチラの命式です。女優の今田美桜さんの命式です。(時柱不明)
21歳~31歳の大運が乙巳、31歳から丙午の大運が訪れます。(乙巳の大運では女優業で良い運勢です)
元々の命式を見ると壬丁が干合の関係で無作用になり日干だけが残ります。従旺格という日干にパワーが偏る命式で、火の運に入ると更なる飛躍が期待できます。
丙午の律音の大運で更なる飛躍が訪れると思います。
律音の相手との相性
自分の日柱と相手の日柱が律音=価値観が似ている
自分の日柱にある干支と相手の日柱にある干支が同じ場合は自分と価値観が似ているという意味になります。
例えば、以下のような命式の組み合わせです。
◆Aさん・女性の命式
◆Bさん・男性の命式
日柱と相手の日柱が同じ干支の律音の関係です。
こうした関係は、友人やプライベートの関係にぴったりです。60干支の中の日干同士が同じということで考えることがお互いに似ている関係、気持ちが通じ合える関係になります。
相手が律音の異性の場合は恋愛・結婚などにも向いています。相手との価値観が大きくズレることは少なくなります。
自分の月柱×相手の日柱が律音=仕事で組むといい
自分の月柱の干支が相手の日柱にある場合は『ビジネスパートナーに最適』です。
◆自分の干支
◆相手の干支
相手が自分のビジョンに共感してくれたり、相手から助けられたり応援されることが多くなります。
仕事で組んでも上手くいきやすい関係と言えるでしょう。
逆に、自分の日柱の干支が相手の月柱の干支に入っていた場合は仕事で相手を助けたり、相手を応援したり相手の仕事を手伝うような関係になります。
自分の年柱×相手の日柱が律音=上司や先輩に最適
自分の年柱にある干支と相手の日柱にある干支が律音の場合、あなたをリードしてくれる先輩や上司、師匠にピッタリの関係です。
◆自分の干支
◆相手の干支
年柱は年上との関係を意味します。自分の年柱の干支と、先輩上司の日柱の干支が律音の場合は相手から学ぶことが多くなります。あなたを導いてくれる理想的な関係と言えます。
逆に、自分の日柱の干支が相手の年柱の干支に入っていた場合は相手を導くという意味になります。
まとめ
基本的には律音は基本的にはプラスの意味と捉えていいでしょう。
宿命律音を持っている人は才能を上手く使い、後天運に回る人は是非、律音の波に乗って活かしていただければと思います!
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