天剋地冲(天戦地冲)の宿命と調べ方(早見表付き)を解説します! | 四柱推命を勉強するためのサイト | 四柱推命ラボ

天剋地冲(天戦地冲)の宿命と調べ方(早見表付き)を解説します!

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どうも、四柱推命鑑定師の雄高です。

今回はあまりいいイメージのない星の組み合わせである『天剋地冲(てんこくちちゅう)』について解説していこうと思います。
別名、天戦地冲(てんせんちちゅう)とも言われています。

天剋地冲と聞くと『名前のインパクトがなんだか怖そう』って思いますよね?
もともとは算命学の用語ですが一部の流派では四柱推命に天剋地冲を取り入れている流派もあります。

陽同士もしくは陰同士の相剋関係かつ、冲の関係の干支のことを天剋地冲の関係と言います。

天剋地冲はあまり良くないイメージがありますが命式によって天剋地冲があることによって吉として作用する場合と凶として作用する場合の命式が存在します。

天剋地冲によっていい影響を受ける人と悪い影響を受ける人がいるというわけです。

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天剋地冲の吉凶

元命式に天剋地冲があり吉になる命式

元命式に天剋地冲が宿命として入っている場合でも天剋地冲が良い働きをするような命式もあります。

例えばこういう命式↓

女性
時日月年

庚丙壬甲
子午午申

上記の命式の天剋地冲の組み合わせは日柱の丙午と時柱の庚子です。

格局は身強の内格の命式で良い五行は金水です。

夏月の丙火(太陽)ということもあり、午が地支2つに通根し、火の勢いが強すぎて身強過ぎて自分勝手になるところ、時柱の庚と月柱の壬、地支の子と申が温度を落としてくれています。

暑い月の丙火だったら、自分を冷ましてくれる『壬水』や『庚金』といった十干で温度が下げられて中和が取れて色々な人から必要とされる人間になるということです。

この命式の場合は天剋地冲の『庚子』と、丙と相剋関係の『壬』が熱い丙太陽の温度を下げてくれており中和が取れているワケです。

身強の命式で日干に強さがあり『独立心旺盛でリーダータイプ』ですが人の気持ちも読み取ることが上手いため『相手目線に立って物事を考えられる』というような人物になります。

また、丙からすると庚は「偏財」という大きなお金を意味するのでお金を稼げる命式とも読むことができます。

四柱推命では中庸を重視します。『偏り過ぎずに真ん中に近づける生き方が吉』という考え方です。

この命式は火が強い命式なので火がいい感じに中和されれば天剋地冲は『吉』になるのです。

元命式に天剋地冲が凶になる命式

続いてはコチラの天剋地冲の命式はどうでしょうか?

時日月年

壬甲庚庚
申寅申子

日柱を取り囲むように時柱と月柱が天剋地冲の関係です。

この命式の場合は、甲の寅の通根を抜かれて抜根のようになっています。
また、天干に庚が二つでており甲は庚に斧で切り倒されているような状態で身弱になっています。

天干の壬も庚から生じられて地支の申2つと子に通根し水の勢いも強く流されかけています。

人物像としては、外に対して見栄を張っているものの内面は自己肯定感が低く、職場で上司から怒られたりすると仕事をコロコロ変えやすいようなタイプです。

また、印星が強く出ており考え過ぎてなかなか行動できなかったり、何事も行動せずに頭で解決しようとする命式です。

こだわりが強いのでこだわりを捨てて人に必要とされるようなカタチに自身を変化させなければなりません。

甲(比肩)を用神とし、自立心をしっかり持つような生き方をして自身を奮い立たせて競争を好むような生き方をしなければ発展が難しい命式といえます。

また、後天運では大運に甲が通根する地支(寅、卯)や大運の天干に甲が巡ってくるタイミングが開運のポイントになります。

天剋地冲の組み合わせ一覧

天剋地冲の関係の干支を一覧にしました。天剋地冲には日干が尅す組み合わせの天剋地冲と日干が尅される2種類の天剋地冲があります。

下記の表の見方ですが、例えば甲子の天剋地冲なら戊午と庚午の2種類があるということです。

干支番号日柱の干支天剋地冲の関係(日干が尅す)天剋地冲の関係(日干が尅される)
1甲子戊午庚午
2乙丑己未辛未
3丙寅庚申壬申
4丁卯辛酉癸酉
5戊辰壬戌甲戌
6己巳癸亥乙亥
7庚午甲子丙子
8辛未乙丑丁丑
9壬申丙寅戊寅
10癸酉丁卯己卯
11甲戌戊辰庚辰
12乙亥己巳辛巳
13丙子庚午壬午
14丁丑辛未癸未
15戊寅壬申甲申
16己卯癸酉乙酉
17庚辰甲戌丙戌
18辛巳乙亥丁亥
19壬午丙子戊子
20癸未丁丑己丑
21甲申戊寅庚寅
22乙酉己卯辛卯
23丙戌庚辰壬辰
24丁亥辛巳癸巳
25戊子壬午甲午
26己丑癸未乙未
27庚寅甲申丙申
28辛卯乙酉丁酉
29壬辰丙戌戊戌
30癸巳丁亥己亥
31甲午戊子庚子
32乙未己丑辛丑
33丙申庚寅壬寅
34丁酉辛卯癸卯
35戊戌壬辰甲辰
36己亥癸巳乙巳
37庚子甲午丙午
38辛丑乙未丁未
39壬寅丙申戊申
40癸卯丁酉己酉
41甲辰戊戌庚戌
42乙巳己亥辛亥
43丙午庚子壬子
44丁未辛丑癸丑
45戊申壬寅甲寅
46己酉癸卯乙卯
47庚戌甲辰丙辰
48辛亥乙巳丁巳
49壬子丙午戊午
50癸丑丁未己未
51甲寅戊申庚申
52乙卯己酉辛酉
53丙辰庚戌壬戌
54丁巳辛亥癸亥
55戊午壬子甲子
56己未癸丑乙丑
57庚申甲寅丙寅
58辛酉乙卯丁卯
59壬戌丙辰戊辰
60癸亥丁巳己巳

天剋地冲の仕組み

天剋地冲とは天干が相剋関係で地支が冲の関係をいいます。
天剋地冲にある関係の干支の調べ方も解説します。

1、相剋している干支を調べる

相剋(そうこく)とは尅す、尅される関係を言います。
天剋地冲になる条件は天干が陽同士、陰同士での相剋(そうこく)の時です。

例えば『甲子』の干支の天剋地冲にあたる干支を調べていきましょう。

まずは甲と相剋関係になる十干を見ていきます。

下の図で関係を表しました。
赤の矢印で尅す、尅される関係を表しています。

相克

例えば、甲(木)は土の養分を奪うため戊を尅します。
逆に、庚(刃物)から尅される関係になります。

したがって、甲は戊を尅し庚から尅されるという関係になります。

2、『冲』を調べる

冲とは正反対に対立する十二支のことです。
戦闘、離別などを意味し相性が良くない組み合わせです。(命式によっては良くなる場合もある)

四柱推命の冲の画像

例えば、十二支が『子』だったら『午』が冲の関係になります。

『甲子』の干支と天剋地冲にある関係の干支は『戊午』と『庚午』です。

甲子の干支は『戊午』を尅し『庚午』から尅されるということになります。
特に、自分が尅される方の干支の相手だったり、後天運に巡ってくると命式の力量が変化して、身強になったり身弱になったりします。

天剋地冲の影響は大運が一番強く影響し、年運、月運、日運という順になります。

また、元命式の中の冲はとなり同士の柱のみ作用し、離れている柱の冲はほとんど影響はないと考えます。

したがって『日・時』『日・月』『月・年』の地支の冲のみで天剋地冲が成立します。

相手との関係が天剋地冲の場合

天剋地冲は人間関係においてはあまり当てはまりません。
私自身もいつもお世話になっている関係の人が天剋地冲ですがかなり仲がいいです。

天剋地冲の相性は相手の器や人間性による部分が大きいです。

天剋地冲の相手だとしても自分にとって開運に導いてくれる『用神』ということもあるので相性は気にしなくてもいいでしょう。

『あの人とは天剋地冲だから距離を置こう』ということはしない方がいいです。

まとめ

四柱推命は複合的に読み解くものなので天剋地冲で運勢のすべてが決まってしまうワケではありませんので必要以上に恐れなくても大丈夫です。

ご自身の命式に天剋地冲がある場合や運を乗り切りたい方はメール鑑定にてお話します↓

天剋地冲は人によって吉凶が変わりアドバイスが違うのでオーダーメイドのアドバイスをさせていただきます。

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